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宮澤賢治と野ばら [ガーデンコラム]

私たち『ガーデンチーム野ばら』が手掛けるガーデンは3ヶ所ありますが、そのうちの一つが賢治のガーデンです。

宮澤賢治の作品の中には沢山の植物が登場してきますが、その中から野ばらが登場する作品を一つご紹介。

「十力の金剛石」

宝探しの旅にでた王子と大臣の話しです。

<話しの中で野ばらが登場する一説>
‘りんどうの花は刻まれた天河石と、打ち劈かれた天河石で組み上がり、その葉はなめらかな硅孔雀石で出来ていました。黄色な草穂はかがやく猫睛石、いちめんのうめばちそうの花びらはかすかな虹を含む乳色の蛋白石、とうやくの葉は碧玉、そのつぼみは紫水晶の美しいさきを持っていました。そしてそれらの中で一番立派なのは小さな野ばらの木でした。野ばらの枝は茶色の琥珀や紫がかかった霰石(アラゴナイト)でみがきあげられ、その実はまっかなルビーでした。
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